脊椎疾患
脊椎疾患
背骨(椎骨)は、頸椎(7個)、胸椎(12個)、腰椎(5個)、仙椎(5個)、尾椎(3〜5個)から成り立っています。これらを合わせて「脊椎」と呼び、この脊椎の中の脊柱管を脊髄(神経)が通っています。脊髄の中には、脳から発せられる指令を伝える神経や、逆に感覚の情報を脳へと返す神経、心臓や消化器などの運動を調節する神経など、いろいろな神経が走っています。
椎間板や変形した骨によって脊髄が損傷されると、ダメージを受けた神経は回復することができず、早く治療をしないと歩けなくなってしまったり、寝たきりになってしまうなど、手遅れになることもあります。
脊椎疾患は、骨折などの整形外科の病気と比べて、特に専門性が高いため、整形外科専門医を持っている医師でも、治療や診断が十分に行えないことがあります。一方で脊椎疾患でお困りの患者さんの数は非常に多く、漫然と内服やリハビリの治療をされていることが多いのも実情です。脊椎の領域は日進月歩で進化しており、新しい手術方法や治療法が常に開発されています。
同じ整形外科の診療所であっても、脊椎専門医が診察すると、見逃されていた疾患の診断がついたり、診断がつくことで新たな治療法を提案できることもよくあります。
多くの整形外科のクリニックでは、整形外科専門医の資格を有した医師が診療にあたっていますが、当院では整形外科専門医の資格だけでなく、脊椎専門医/指導医/脊椎内視鏡技術認定医の資格を有し、現在も脊椎手術を年間300件以上行っている医師が外来診療を行っております。
脊椎手術は当院では行っておりませんが、普段脊椎手術を行っているからこそ、手術の具体的な説明や手術以外の専門的な治療もすべて提供することができ、脊椎疾患に対し高水準の診断と治療を行うことができます。
整形外科の治療は数年前までは痛み止めや湿布など、医療機関によって大きな差はあまりありませんでした。しかし整形外科疾患の患者さんは高齢社会で増加しており、整形外科領域の新しい治療法が常に誕生しております。
特に脊椎疾患は患者さんの数が多く、新しい内服薬や治療などが使えるようになっているにもかかわらず、漫然と昔ながらの痛み止めや湿布を処方されていたり、脊椎手術に過度の恐怖心をいだき「手術をすると寝たきりになる」といまだに信じている患者さんや整形外科医も多くいらっしゃいます。
脊椎疾患は、診断が難しいため治療の時期を逸すると神経に不可逆なダメージが残り手術をしても改善しなくなってしまう領域です。一方で実際に体の痛い場所と、病気が存在する場所が一致しないことがあり、足が痛いにも関わらず原因が腰であったり、手が痺れる症状の原因が頚であることがよくあります。そのため、診断が非常に難しく、医師の力量によっては診断がつかず、治療も十分に行えないこともあります。
当院では、現在も国立病院で脊椎手術を含めた脊椎治療を最前線で行っている脊椎外科医専門医が外来診療を行っているため、詳細な診断や専門的な治療を行えることが最大の特徴です。さらに、当院の外来で症状が改善せず、手術が必要となった際には、国立病院でみずから執刀することができるため、患者さんと初めて会う医師が手術を執刀することはありません。
これにより患者さんの不安な点や疑問点をもう一度医師に伝えたり、医師と新たに信頼関係を構築するなどのストレスがありません。さらに、手術後は当院外来でリハビリも継続して行うことができるため、術後に関しても不安に感じることはありませんので、脊椎治療においては一連の流れで診断、手術、リハビリまで行うことができます。(ワンストップ脊椎治療)
TOP